フロアクラフト(リッチダンサーの10) デビュー戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。

また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。


父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。

そのホーカーテンペストは2歳で未勝利クラスを脱出。

このリッチダンサーの10も相当なポテンシャルを秘めていると感じる。


金額も手ごろだし、2、3勝してくれれば大成功。


リッチダンサーの10を徹底分析。

また、購入に至った経緯を掲載。


競走馬名がフロアクラフト(Floor Craft(英語) ダンス用語。フロアを上手く使い、他のカップルとの接触を避けるテクニックを指す。馬群をスムーズに抜け出してこられるように。母名より連想。)になりました。

牧場でのコメントから能力はありそう。

しかし、期待の西園正都厩舎からは転出馬が続出。これは困った。

4月13日の第一回産地馬体検査を受検し、JRA競走馬登録が完了しました。

左飛節に痛みを見せ、2度も頓挫し北海道脱出に随分時間を要したものの、10月5日に栗東トレセンに入厩しました。

半妹のリッチダンサーの11も購入。この姉妹にかける私の期待は相当。

10月12日にゲート試験に合格しました。


クラブ公式HPでは「調教に跨っているジョッキーの酒井は簡単に馬を褒めないのですが、『すごく乗り味がいい』と言っていましたし、なかなか素質は高そうです。」(西園正都調教師)ということで、やはり大物感満載。

私個人は新馬勝ちをしたグランデアモーレよりも上と言い続けた馬。


11月4日 東京6R 2歳新馬 芝1600m 牝馬限定戦 に現在全国騎手リーディングトップの浜中俊騎手で出走想定され出馬投票したものの、1番人気必至の有力馬ロジヒットなどと共に非当選除外。


そこで11月4日 京都5R 2歳新馬 芝1800m 混合戦に再投票で出走確定!!

2着/2番人気。

単勝1.5倍の1番人気馬に屈する。しかし、レース内容は素晴らしく、芝の1800mで走れることを証明。素晴らしい二の脚があり、道中は折り合い抜群。そして最後までしっかりと走り伸びてくれる。芝馬の欲しい私としては嬉しい限り。


レース回顧と時計の分析、レース後の川田将雅騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

写真多数付現地観戦レポートを掲載。

(2012年11月7日完結)

2012年1月19日立ち上げ

●リッチダンサーの10を購入

 昨年までは2着にアドマイヤモナークが激走した有馬記念で儲けた120万円の中から馬購入資金をプールしていた私ほっさんですが、遂に本年はそのストックも5万円のみになり、その5万円も豪州産のリバイヴエンブレムを衝動買いしたことから消滅。

 かき集めた10万円程度が軍資金となりました。もっとも、キャロットクラブでは赤字経営の私ですが、もう一方の友駿ホースクラブでは愛馬エスポワールシチーが重賞戦線で活躍してくれており、トータルでは黒字経営ですので、少しくらい超えても分割で良いかなと思っていました。


 しかし、現3歳世代が勝ち切れず、9月のキャロットクラブ2011年度募集時点で未勝利戦終了間近でもがく愛馬が多く、私としては次の募集馬の検討よりも、愛馬の1頭でも多い未勝利脱出の方が急務でした。そんなことから毎年詳細に分析してきたキャロ募集馬も今年はそっちのけで所有愛馬の応援をしていました。

 結果的にはその時期に勝ち上がれた3歳未勝利馬は出ず、バノックバーンとエイコーンキッドの2頭が引退。アルマニャックは入障。フェーラシュヴァルは地方転厩となりました。


 そんな絶不調な3歳世代を他所に、2歳世代は7月にフランベルジェが勝ち上がり、デビューを控えるプリュムは1つ上の姉ピュアブリーゼがオークスで2着と好走、ハルシュタットも牧場で抜群のスピードを見せ、相当な活躍が期待できると思ったこともあり、また、さほど自分にピンとくる募集馬も少なかったことから、3頭に絞り応募しました。


 以下は9月16日時点での私の考え方(募集馬分析から)です。

 1位 66 ヒカルアモーレの10
 2位 55 モンローブロンドの10
 3位 49 グッドゲームの10
 
 補欠 63 リッチダンサーの10
 補欠 83 ササファイヤーの10
 補欠 54 ドルチェリモーネの10
 補欠 68 アドマイヤメガミの10
 補欠 65 スムーズセイリングの10



 最優先購入希望馬は上記3頭です。 

 昨日の夜の時点でグッドゲームの10、モンローブロンドの10、リッチダンサーの10、スムーズセイリングの10、ヒカルアモーレの10、ササファイヤーの10、アドマイヤメガミの10、ドリーボンズレガシーの10まで絞って検討していました。(以前にも書きましたように、東の馬は見てもいません。)


 結論からいうとヒカルアモーレの10が最優先枠、モンローブロンドの10とリッチダンサーの10が一般枠の牝馬ばかり計3頭で応募します。

 牝馬ばかりと言うのは多少抵抗がありますが、私のキャロ馬で勝ち上がったのはフランベルジェを除くと結局全て牝馬です。

 先週の紫苑Sも3頭出しだったように、キャロは牝馬の募集が多く、活躍馬も牝馬が多い印象を受けます。また、今年は先述のように、毎年ほど軍資金がありません。牡馬はどうしても高額になりますし、やはり複数頭持ちたいですからね。

 ですので、第一次募集としてはこれでいいと思っています。


 ギリギリまで悩んだグッドゲームの10ですが、母の13歳(少し高齢ぎみ)の子であること。馬体が小さく、今後の成長に疑いがあることなどから、格下げしました。

 また、最優先枠でも抽選は必至で、キャロコンピュータと相性の悪い私は落選する可能性がご覧の皆様よりも高く(笑)、無理をしないことにしました。


 モンローブロンドの10は馬体が私好みであること。母の8歳の時の産駒で非常に期待できること。そして前走は不利を受けて勝ち切れませんでしたが、上のビキニブロンドが相当な能力を秘めていることなどが欲しい理由です。

 ただ、シンボリクリスエス産駒というのは最後まで引っかかりました。姉のようにキンカメなら最優先枠もあったでしょう。

 一般枠での応募となりますので、落選の可能性も高いと思いますが、欲しい1頭で応募します。


 リッチダンサーの10はなんと言っても西園正都厩舎。コンスタントに使ってくれて、かつ短距離戦で正直血統の見劣る馬でも開花させる技術は素晴らしく、ここの馬が欲しいとずっと思っていました。昨年は是非お願いしたい安田隆行厩舎の馬(フランベルジェ)を購入し、見事期待に応えてくれましたし、今年は西園正都厩舎です。厩舎は私の重要視する部分です。

 そのリッチダンサーの10は母の10歳の時の子で期待が高く、上のホーカーテンペストも実践ではイマイチですが、デビュー前の評価は抜けていました。

 価格も高過ぎず、遅生まれにしては446キロは馬格もあり、ちょうどいい感じです。

 この馬は正直一般枠ですが、大丈夫かなと思っています。


 スムーズセイリングの10は何と言っても石坂正厩舎です。ここの預託馬が1口30000円で手に入るというのは、なんだか物凄くお得感があります。

 ただ、母はぱっとせず、繋ぎの高さも好きではありません。あまり牝馬ばかり買うのもなんですし、ここは撤退します。経過観察と行きたいところですが、あっさりと売り切れるでしょうね。


 ヒカルアモーレの10はこれもなんといってもマツヒロ厩舎。ダビスタ時代から憧れの厩舎で、師も定年まであまり時間もありません。

 しかし、かといって厩舎の成績は落ちることなく、それどころか通算成績よりも昨今好成績を上げておられます。”黄忠みたい”といってしまうと怒られそうですが、年齢を重ねてもますますお盛んで、是非とも定年までにマツヒロ流(コメントとか、全体は遅く終いだけしっかりと追い切るスタイルとか)を味わいたいと思います。

 馬体も良く(ちなみに芦毛で馬体が良いと私がイチオシだったプレジャートレイルの06は落選の上、未勝利でいいところなく引退しましたが・・・汗)、父も仕上がり早のネオユニ。馬体重も462キロと1月生まれならそのくらい欲しいと思えるベストの数字。キ甲も抜けており早期からデビューして、あわよくばクラシックなどと思ってしまいます。

 ここは最優先でないと獲れないでしょうから、私は今年はここに最優先枠を使おうと思います。いつものように401口買いたかったのですが、入力できなかったので1口にします。

 この辺が最優先枠でも抽選になるのか微妙なところです。一応、有事に備えて、軍備を増強しています。まもなく兵士の訓練度が100になろうとしています。


 アドマイヤメガミの10は密かに狙っていましたが(と言っても今年は検討が遅く、ほとんどどこにも公言していませんでしたが)、1月生まれで現状405キロは初仔らしく危険なパターンで私としては消しです。

 なぜかキャロは馬格のない馬は角田晃一厩舎ですね。


 グレイトフィーヴァーの10は、あちこちで不安要素が囁かれていること。そしてヒカルアモーレの10と天秤にかけた時に、マツヒロ師はやっぱり牝馬だろうという自分の思いこみでアモーレに決めました。さすがに同じ厩舎に2頭も・・・と思いますし、他に欲しい馬がいて、グレイトファイヴァーに仮に当選すると他に資金が回らないこと、そしてかなりの確率で最優先枠でも落選の恐れがあることから、撤退を決めました。


 ササファイヤーの10はずっと欲しかったのですが、516キロという馬体重にドン引きです。もちろん、ササファイヤー産駒は大柄な馬が走っているのですが、アルマ様もそうでしたが、大き過ぎる馬もなかなか難しい馬が多く、反応が鈍かったり、大トビで切れる脚がない馬が多い印象で、撤退することにしました。ですが、大久保龍志厩舎は一度お願いしたい厩舎です。


 ドリーボンズレガシーの10は、キャロ入会時の理由の1つ憧れの角居勝彦厩舎の馬です。ここの預託馬で牡馬が60000円とは安く、しかも父のハットトリック産駒は海外で走りまくっています。

 しかし、母系が微妙なことと、果たして芝のスピード競馬に対応できるのかが心配ですし、何よりもすでに満口になっているように最優先枠でも抽選必至です。

 でしたら、もう少し当選確率の高くて欲しい馬に行きたいと思いました。なので撤退します。




 ということで上記3頭で応募した私ですが、第一次募集終了時点での応募数は次の通りでした。

55番 モンローブロンドの10 659口(うち最優先266口)
66番 ヒカルアモーレの10 910口(うち最優先332口)

 すでに最優先枠のヒカルアモーレの10は最優先希望者が332口だったことから出資が確定。一般枠のリッチダンサーの10は第一次募集終了時には残口表示すら出ずに出資確定(これはこれで辛いものがありますが・・・笑)。

  そしてもう1頭の一般枠モンローブロンドの10は第一次募集終了時点で659口(うち最優先266口)ということですから、

400 − 266(最優先枠) = 134口

134口の一般枠に対し、393の一般枠での申込みがあるわけですから、当選確率34.1パーセントの狭き門でしたが、やはり落選><

 最優先枠で当選していますから、非抽選除外の刑にされたようです(苦笑)。

 ただ、モンローブロンドの10を最優先枠にしてヒカルアモーレの10を一般枠にしてしまったら、モンローブロンドの10は取得できたにしても当選確率11.8パーセントと超狭き門ですから、まだ3倍の確率があるということで私としては上手くやったと思っています。


 そんなこんなでリッチダンサーの10を購入!!。ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●リッチダンサーの10のほっさん評価

 では、リッチダンサーの10の詳しい分析です。

 父   フジキセキ アーニングIDX 1.76 評価 A−
 母   リッチダンサー 未勝利         評価 E
 母父 Halling                  評価 E
 兄弟  Defector  英2勝          評価 C
 生産牧場 ノーザンファーム          評価 S
 調教師 西園正都                評価 B+

 馬体                        評価 B+
 募集総額 1800万円 牝馬
 
 総合評価 1.80 評価 D


 父フジキセキは4戦4勝。アーニングIDXは1.76の「A−」。
 2歳8月のデビュー戦で、出遅れをものともせず8馬身差の圧勝を飾り、一躍、注目の存在となった。続く10月のOP特別もみじSでは、後のダービー馬タヤスツヨシを降して2連勝。暮れのGT朝日杯3歳Sでも、スキーキャプテンの猛追をクビ差凌いで重賞初制覇を達成し、文句なしで、1994年最優秀2歳牡馬に選ばれた。3歳緒戦のGU弥生賞では、重馬場を苦にしない力強い走りを披露し、無傷の4連勝を記録。しかし、皐月賞の直前に屈腱炎を発症し、現役を引退、3歳春から種牡馬生活に入った。

 サンデーサイレンス直仔種牡馬の草分け的な存在で、息の長い、安定した好成績を収めている。2010年には、高松宮記念で念願のGTタイトル獲得に成功したキンシャサノキセキ、NHKマイルCをレコードで制したダノンシャンティという2頭の芝GTホ−スを輩出し、サイアーランキングを自己最高タイの2位にまで戻してきた。

 他の産駒にダート王のカネヒキリや高松宮記念GT勝ちのファイングレイン、ヴィクトリアマイルを勝ったコイウタなどがいる。

 仕上がりが早く緒戦から動くことができ、芝だけでなくダートでも一流馬を輩出しているようにどちらでも走る可能性があります。

 私ほっさんとしては高額馬のローザグランデやレイアシチー、エリーズシチーといずれも未勝利で決して相性がいいとは言えない種牡馬ですが、アーニングIDXの高い数字を見てもわかるように決して悪い種牡馬ではありません。むしろ期待していい種牡馬だと思います。ただ、今回私はこの種牡馬目当てでこの馬を購入したわけではありませんが。



 母のリッチダンサー(2000年生まれ・父Halling)は、英で走り入着のみということで、すなわち未勝利馬。しかし、産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており仔出しは良いと言える。日本で走った唯一の産駒ホーカーテンペストも2歳時に1勝を挙げており産駒は日本でも適応できると思われる。



 母父のHallingは米国産。英仏米UAEで18戦12勝。欧州最優秀古馬。エクリプスS GT(2回)、ヨークインターナショナルS GT(2回)、イスパーン賞 GT。10F路線で活躍。主な産駒はキャヴァルリーマン(パリ大賞典GT)など。日本ではファイトクラブが中央準オープンまで出世した。主なBMS産駒はダルヴィナ(ロングアイランドH GV)。BMS成績としては日本では成績を残せていないが、そもそもサンプル数が少なく上位に来るはずもない。兄のホーカーテンペストが芝の2000mの未勝利戦を圧勝したことから、心配いらないだろう。



 兄第は日本では1つ上の兄ホーカーテンペスト(父Hawk Wing・2009年産・牡馬)の1頭のみですが、2歳10月の芝2000mの未勝利戦を圧勝。さすがの血統と唸った。母父同様芝の中距離で走れていることは力強い。
 初仔のStubbs Artは2000ギニーGT2着、愛2000ギニーGT3着と一線級の能力を見せ、母は他も全て勝ち上がり、まさに屑の出ない血統だ。期待は大きい。



 生産牧場のノーザンファームは、1994年1月、社台ファーム分割により「社台ファーム早来」が「ノーザンファーム」となり誕生した。
 トップレベルの牧場として「世界に通用する強い馬づくり」を実践。社台グループの中核として、数多くの名馬を生産・育成しています。JRA生産者収得賞金は、2004年から2008年が1位。2009年と2010年は2位(1位は社台ファーム)とまさに日本の頂点を極める牧場と言っても過言ではない。
 屋内外2つの坂路コース、1周800mの周回コースな゛と充実した設備を誇るノーザンファーム早来。育成・調教の専門牧場として直線1200mの坂路コースを備えるノーザンファーム空港牧場。さらにはノーザンファームイヤリング等、施設は広大かつ最新、日々弛まぬ進化を続けている。
 活躍馬をあげると切りがないが、ディープインパクト(牡馬3冠他)、キングカメハメハ(日本ダービー他)、ヴァーミリアン(ジャパンカップダート他)、カネヒキリ(ジャパンカップダート他)、シーザリオ(オークス他)、ジャングルポケット(日本ダービー他)、トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯他)、ブエナビスタ(ジャパンカップ他)、ラインクラフト(桜花賞他)など。
 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップクラスです。その実力は疑う余地はありません。私もこれが魅力でキャロットクラブに入ったようなものですから。



 預託厩舎は西園 正都厩舎です。西園正都(にしぞの まさと)は1955年12月29日生まれの56歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属する16年目の調教師で元JRAの騎手である。

 西園の実家は競馬とは無関係であったが、母方の親類に競馬関係者(伯父には師匠でもある柳田次男調教師がいる)が多かったことなどから騎手を志すようになったという。

 1974年3月、栗東・大根田裕也厩舎所属の騎手となる。初騎乗は3月2日でヤングローズに騎乗して8着、6月30日にヒコボシに騎乗して勝利し、初勝利を挙げた。

 1981年9月、栗東・柳田次男厩舎所属となる。

 1985年10月20日、カブトヤマ記念をチェリーテスコに騎乗して制し、重賞初勝利を挙げた。

 1986年2月、フリーランス(どこの厩舎にも所属しない騎手)となるが、4月に再び栗東・柳田次男厩舎所属となった。

 1994年1月、再びフリーとなるが、7月から栗東・二分久男厩舎所属となった。

 1997年2月、調教師免許を取得し、騎手を引退する。騎手成績は中央通算3875戦303勝。

 1998年、旧・谷八郎厩舎などから在籍馬を受け継ぐ形で3月1日付で厩舎を開業した。3月7日に管理馬が初出走し、ドクターブイが4着となり、4月26日に新潟競馬場でマイネルユートピアが制し、延べ26頭目で管理馬が初勝利を挙げた。

 1999年9月25日、阪神ジャンプステークスをヒサコーボンバーが制し、管理馬が重賞初勝利を挙げた。

 2001年12月2日、タムロチェリーが阪神ジュベナイルフィリーズを制し、管理馬がGT初勝利を挙げた。

 2010年11月21日、エーシンフォワードがマイルチャンピオンシップを制し、GT2勝目を挙げた。なお。前日にもサダムパテックで東京スポーツ杯2歳ステークスを勝利しており、2日連続での重賞制覇となった。


 2012年1月19日現在、JRA平地通算 3816戦309勝、勝率8.1パーセント、連対率15.9パーセント。GT2勝、重賞16勝(GT含む)。

 2010年度は35勝(重賞5勝)、勝率10.8パーセント、2011年は36勝(重賞3勝)、勝率10.6パーセントといずれも生涯成績を上回り好調。非常に高い数字を残している。今まさに絶頂期と呼べる厩舎。

 短距離戦に強い印象がある。また2勝しているGTは7番人気と13番人気で大舞台で人気薄で穴を開けることが多い。

 騎乗依頼は酒井学騎手を中心に佐藤哲三、岩田康誠、和田竜二、幸英明、田中勝春 各騎手などが多い。



 馬体は、5月と遅い生まれで一番気になる馬体重が9月現在446キロと馬格があり、今後の成長が見込まれこれなら安心です。私の好きな筋肉の豊富な馬で、首は太く力強さを感じますし角度もやや高めながら良好です。背中のラインも走る馬の雰囲気です。ただ、飛節は小さく瞬発力は疑問で、繋ぎの角度も気になる部分があります。毛ヅヤもあまりよく見えず、内臓面や脚元の故障が多少心配です。



 総合評価1.80は低いですが、これは母が未勝利馬であるということと、母父のHallingが日本ではサンプル数が少なく最低評価になっているからであり、母は自身は未勝利ながら産駒の仔出しはまずまず良く、母父も1つ上の兄ホーカーテンペストが芝2000mを強い競馬で勝ち上がったことから心配はないと思われ、気にしなくていいと思います。


 期待してるゾ、リッチダンサーの10!!

●2012年1月19日現在はノーザンファーム空港牧場で育成中

 12月22日に更新されましたクラブ公式HPリッチダンサーの10の近況報告は次の通りです。

馬体重:473kg 現在は角馬場でのフラットワークと周回コースでのスローキャンター調整を中心に、週2日は900m屋内坂路コースをハロン20秒で1本元気に駆け上がっています。少しずつ調教の負荷を強めていますが、全く疲れを見せることはありません。変わらずカイバ喰いも良好で、体調面に不安はありません。

 9月段階で446キロあった馬体重は確実に増加し成長を感じさせます。この順調さが何よりですね。現時点での473キロはまさに理想通りで、あと20キロくらい増えてくれれば最高です。このまま増えなくてももう大丈夫ですね。

 遅い生まれの割に育成は順調(決して全体的に見れば早い方ではないですが)でこれも安心です。このままですと秋までにはデビューできるのではないでしょうか。とにかく順調に行って欲しいですね。

これ以降は2012年2月10日に作成

●競走馬名がフロアクラフトになりました

 2月10日に発表されましたリッチダンサーの10の競走馬名はフロアクラフト(Floor Craft(英語) ダンス用語。フロアを上手く使い、他のカップルとの接触を避けるテクニックを指す。馬群をスムーズに抜け出してこられるように。母名より連想。)になりました。

 どうも差し馬を連想させる馬名ですが、これで逃げ馬だったら面白いですね。また、包まれて出るところがなかったら洒落になりません(笑)。ちゃっかり菊花賞に出走していた安達昭夫厩舎のヤマトスプリンターを思い出します(笑)。

これ以降は2012年2月24日に作成

●期待の西園正都厩舎からは転出馬が続々

 イマイチ血統の馬から続々と活躍馬を出す西園正都厩舎が魅力で購入したこのフロアクラフトですが、ここに来て期待の西園正都厩舎から転出するキャロ馬が出ています。

 まずは、西園正都厩舎所属だったラバーフローです。

以下は2月5日に更新されましたキャロットクラブ公式HPラバーフローの近況報告をご覧ください。

(略)ここ数戦の内容は決していいものとは言えませんが、まだ4歳と若く成長の余地を残しています。しかしながら、同じ調整方法を繰り返していては進展が見られないと予想されることから、関東の厩舎へ転厩をさせたうえで調整方法を工夫したいと思います。今のところ3月に開業を予定している厩舎へ転厩させていただく予定ですが、詳細につきましては決まり次第ご案内させていただきます。出資されている会員の皆様には何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。なお本馬につきましては週中にNF天栄へ放牧に出る予定です。

 ということで、厩舎のやり方への不満から転厩ということになりました。


 次にやはり西園正都厩舎所属のマージービートです。

以下は2月22日に更新されましたキャロットクラブ公式HPマージービートの近況報告をご覧ください。

先週の競馬の内容はレースを続けて使っていければ良化を示す可能性を感じさせるものでした。しかしながら、オープン馬を多数輩出している西園厩舎の現状を考えますと、本馬がスムーズな入退厩を継続することが現状では難しく、今後も同様の状況になることが予想されます。そこで、3月1日に開業を予定しております美浦トレセン・金成貴史厩舎に転厩をさせたうえで、在厩で調整をしながら、コンスタントに出走させて行きたいと考えております。出資されている会員の皆様には何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。なお、今週中にいったん松風馬事センターへ移動し、来週の開業と同時に入厩する予定でいます。

 こちらも関東の新鋭厩舎に転厩となってしまいました。


 ということで、西園正都厩舎のキャロ1勝馬2頭が、ほぼ同時期に別の厩舎への転厩となっています。これは我が愛馬クリンゲルベルガーとアルマニャックがほぼ同時期に別厩舎に移動になり、その後クラブとしては疎遠になってしまった浅見秀一厩舎の時と同じ状態で、厩舎とクラブが険悪な状態であることが心配されます。


 クラブ公式HPでも書いてありますように、西園正都厩舎は技術がありオープン馬を多数抱えるということで、1勝馬が置き去りにされやすく、また単調な調教になりやすい。確かにそう思います。しかし、これはここに限らず活躍馬を多く抱える厩舎ならほぼどこでも同じことです。

 未勝利馬はまずは勝たせてあげないと3歳の秋以降がないですから、西園正都厩舎でもなかなか勝てそうで勝てなかったマージービートを未勝利戦終了まで16戦も走らせ、最後の最後で見事に勝ちあげました。これだけ使ってくれるということは、外から見ていても羨ましかったです。

 オープン馬は出るレースが限られ、そこに向かってまず最優先で調整されますからこれが優先されることは仕方がありません。オープン馬や未勝利馬が優先されると必然的に1つ以上勝っている条件馬がどうしても後回しになってしまいます。

 それは仕方がないことですが、ここに来ての相次ぐ転厩。当然クラブと厩舎の雰囲気がよろしいはずもなく、同じ西園正都厩舎預託予定のフロアクラフト(リッチダンサーの10)を所持する私としては、いきなり暗雲垂れ込めた感じです。この流れが悪い時に自分が飛び込んで行くと言うのが不安ですね。

 我がフロアクラフトもヘタをするとデビュー前に関東の新鋭厩舎に移動されてしまうのではないかと心配します。特に私は厩舎目当てでフロアクラフトを買ったものですから、厩舎とクラブが上手く行かないと困ります。

●能力はありそう

 以下は2月15日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。

現在は400m周回コースでスローキャンター2400mの調整を中心に、週2回は900m屋内坂路コースをハロン17〜18秒で2本元気に駆け上がっています。相変わらず坂路コースを力強い脚取りで駆けており、動きの良さには見るべきものがあります。騎乗者の意志通りに動ける賢さがあり、他馬の動きに動揺しない芯の強さも持ち合わせています。

 5月と遅い生まれで懸念される育成ですが、非常に早い段階で推移しており、この調子なら早期のデビューも十分あり得ます。2歳の早期から活躍して欲しいですね。

 また、動きも良さそうですし、競馬も上手そうですし期待できますねぇ。私の愛馬は素質はあるも競馬ヘタ(気性面やメンタル面)が多いですからねぇ。

これ以降は2012年3月30日に作成

●兄のホーカーテンペストは順調に2勝目を挙げる

 唯一の兄ホーカーテンペストは2012年3月3日、中山9R 黄梅賞 3歳500万下 芝1600m でキャロットの高額馬エネアド(2着)などを退け2勝目を挙げました。

 早い段階から活躍し、2勝目を挙げられるということは素晴らしいことです。フロアクラフトも兄に続いて欲しいですね。兄は芝で活躍しているということも嬉しいですね。

●4月12、13日に行われる第一回産地馬体検査を受検する予定

 3月30日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、我らが愛馬フロアクラフトは4月12、13日に行われる第一回産地馬体検査を受検する予定ということです。

 通常、東西のトレセン入厩時に競走馬登録を行う必要がありますが、本検査を受検した馬はその必要がなく、函館や札幌などの競馬場へ牧場から直接入厩することができるようになります。

 この検査を受検するということは、夏の北海道開催への入厩を視野に入れたもので、それらに間に合いそうもない馬は受検致しません。

 今回、私の愛馬2頭とも(グランデアモーレとフロアクラフト)第一回産地馬体検査を受検予定ということは全て育成が順調に進められているということで、これが何よりも嬉しいですね。

 しかし、私の愛馬は例年、ここまでは順調なのですが、ここからが遅く、受検しても北海道に直接入厩した馬は過去におりません><。

 今年こそは夏の北海道でデビューする馬が出て来て欲しいものです。そして、少しでもクラシックを意識させて欲しいと思います。

●4月13日に行われた第一回産地馬体検査を受検し、JRA競走馬登録ならびに栗東の西園正都厩舎との預託契約が完了しました

 4月13日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、我らが愛馬フロアクラフトは「第1回産地馬体検査を受検し、JRA競走馬登録ならびに栗東の西園正都厩舎との預託契約が完了しました」ということです。

  これで詳細な入厩放牧情報や追い切り情報を得ることができます。次は早期の入厩を期待したいですね。

これ以降は2012年10月4日に作成

●10月4日にノーザンファーム天栄に移動

 左飛節に痛みを見せ、2度も頓挫し北海道からなかなか脱出できなかった我らが愛馬フロアクラフトですが、10月4日に更新されましたクラブ公式HPによりますと、10月4日に福島県のノーザンファーム天栄に移動したということです。ようやく本州に移動することができました。

 更に予定では今週中に栗東トレセンに入厩し、ゲート試験まで進める予定だということです。

 取りあえず、まだまだ馬が頼りないのでゲート試験までのようですが、それでもそれさえ合格しておけば、次に入厩したときには1か月程度で出走できるでしょうから嬉しいですね。

 順調にゲート試験に合格して欲しいですね。

 我がほっさん軍団2歳愛馬ではこのフロアクラフトが一番遅れておりました。すでにデビューしたグランデアモーレは新馬戦で勝ち上がり、デスティニーシチーもすでにゲート試験に合格してあと2、3週でデビュー予定です。一番遅いこの馬でも10月に入厩できるということは上出来です。もっとも、そういうことも計算に入れて、早期に始動できそうな馬を購入しているわけですが。

●リッチダンサーの11も購入

 兄ホーカーテンペストのその後の走りと、フロアクラフトの近況から読み取れる能力の高さから、母リッチダンサーは相当仔出しが良いと判断し、2012年キャロットクラブ第一次募集でリッチダンサーの11に応募。一般枠での応募でしたから、推定68パーセント程度の当選確率の抽選だったと思いますが、見事に突破し半妹のリッチダンサーの11も取得しました。私のこの姉妹にかける思いは相当なものです。

 また、常々言っていますように、新馬戦を勝ったグランデアモーレよりもこのフロアクラフトの方が強いと思っております。デビューが待ち遠しいです。

これ以降は2012年10月5日に作成

●10月5日に栗東トレセンに入厩

 10月5日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、フロアクラフトは10月5日に栗東トレセン・西園正都厩舎に入厩したということです。

 昨日の天栄移動から一気に来ましたね。案外馬格もありますし輸送は平気な方かも知れません。追い切りで素晴らしい動きを見せて欲しいですね。

これ以降は2012年10月31日に作成

●西園正都厩舎からはまた転厩馬が

 2012年10月30日、キャロットクラブ所属で西園正都厩舎の1勝馬・アプリコーゼが関東の木村哲也厩舎へ転厩するという発表がありました。理由は「オープン馬を多数輩出している西園正都厩舎の現状を考えますと、本馬がスムーズな入退厩を継続することが現状では難しく、十分な出走機会が得られない可能性があります。」ということで、ようするに後回しにされてしまって、状態がいいのに出走機会が回って来ていないということです。

 この厩舎は従来、明らかに他の超一流厩舎とは血統や金額面で見劣る馬を抜群の仕上げやレース選択で勝ち上がらせて来ましたから、在籍が増えるのは当たり前です。

 ただ、もうちょっと引き受ける馬の数を考えて欲しいですね。ついに友駿ホースクラブにまで手を広げた(・・・というよりは、親友であるショーゾーくんに紹介されて断り切れなかったというのが本音でしょうが)わけで、もう少し、最後まできちんと面倒を見るという信念でやって欲しいです。

 もちろん、勝ち上げることは大切ですし、マージービートの時なんかは意地を見ましたが。

 どこでもそうなんでしょうが、500万クラスが一番置いてかれるんでしょうね。特に4歳夏の降級のチャンスを超したイマイチ馬などは・・・。
 500万クラスが7頭と軍団の主力である私としてはただ事ではありません。それでも1つ勝って転厩というのなら、まだマシですが、関東はねえ。

 フロアクラフトがいずれ頭打ちになって関東に転厩にならないことを祈ります。その前にまずは1勝ですね。

●追い切り情報(10月31日更新)

10月11日 栗東E 良馬場 ゲートなり

助手
15.1


10月12日 栗東E 良馬場 ゲートなり

助手
13.3
12.8
14.0


10月17日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.5
3F 40.3
2F 28.3
1F 15.1
フィールドメジャー(2歳新馬)一杯を0.1秒追走1.5秒遅れ


10月25日 栗東坂路 稍重馬場 一杯に追う
助手
1回
4F 55.5
3F 40.3
2F 26.2
1F 13.1
サダムコーテイ(2歳未勝利・前走新馬戦ハドソンシチーの2着馬)一杯を0.1秒追走0.2秒先着


10月31日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
酒井学
4F 52.9
3F 38.3
2F 25.2
1F 12.7
マイネルエテルネル(2歳オープン・小倉2歳S GVの勝ち馬)一杯を0.3秒先行0.8秒先着
 10月11日、ゲート練習を行いました。これがプロアクラフトの最初の追い切り時計となりました。まだなんとも評価しがたいですね。
 以下は本日(10月11日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「先週無事入厩しました。さっそくゲート練習中心に調教を開始していますが、特に手のかかるようなところはなく、順調に進められていますよ。ゲートも寄り、駐立ともに問題なく、発馬の反応も最初からなかなか良かったんですよ。ただ、ここまで進めてきてちょっとカリカリし出しているので、そこは気をつけなくてはいけませんね。なるべく早い段階で試験を受けられるようにしていきたいと思います」(中二助手)

 ということで、ゲート自体は問題なさそうですが、その後はしがらきに放牧確定ですね。年内にはデビューして欲しいですけどねぇ。

 10月12日、この時計ですからゲート試験には合格しているだろうなぁと思っていたら、昼頃にクラブ公式HPで更新があり、ゲート試験合格が発表されました。
 以下は本日(10月12日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
12日はゲート試験を受け、無事合格しました。「昨日までの練習でちょっとカリカリしてきたこともありますし、できるだけ早くゲート練習の負担を取り除いてあげたいので、今朝試験を受けてみました。寄り、駐立はこれまでもうまくこなしていたので、発馬の反応だけと思っていたのですが、こちらの予想以上にしっかり出てくれました。まずは第一段階突破でホッとしています。気持ちの面であまりテンションが上がりすぎなければ、ここからペースを上げた調教を取り入れていくことになります」(中二助手)
 ということで、ゲート試験合格と一応即放牧ではなく、様子を見て、場合によってはデビューまで進めていくかもということが発表になりました。これだけ早くゲートが合格できれば馬も楽ですし、本当に良かったです。

 10月17日、デビューに向けて追い切られています。同日追い切られた9月29日から入厩していてもう追い切り時計が5本目の愛馬デスティニーシチーが同じコースで55.1−13.0秒ですから、実質追い切り1本目で4F53秒台の時計というのは能力を感じさせます。或いは育成牧場の差でしょうか。
 しかし、終いが15秒台と完全に脚が上がっています。私の愛馬は素晴らしい先行力も直線で脚の上がってしまう馬が多く、フロアクラフトもそういったことが懸念されます。これから本数を重ねて、息を整えて欲しいですね。
 併せた馬も2歳新馬ということで物凄い時計ですね。相当強そうです。さすがに西園正都厩舎はいい馬が揃ってますねぇ。
 以下は本日(10月17日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「先週のゲート試験合格後も特に疲れを見せることなく順調に乗り込んでいます。今朝は坂路で併せて追い切りましたが、テンに速すぎて最後失速してしまいました。最初の1ハロン13秒台で入ってしまいましたから、さすがに厳しかったですね。後半の時間帯でちょっと馬場も荒れていましたし、仕方のないところでしょう。動き自体は悪くないので、ここからきっちり仕上げるつもりでビシビシとやっていきます」(西園師)
 ということで、夜に更新されましたクラブ公式HPでも最後の失速は取り上げられていますが、最初が速く入りすぎたと。しかし、併せた相手は4F52.1の時計ですからねぇ。これからですね。

 10月25日、2歳の既走馬相手に後ろ目から追走して先着しました。併せた相手は前走新馬戦2番人気2着馬で、勝ち馬はハドソンシチーです。勝ち上がりが近い相手に先着できたことは自信になりますね。やはりフロアクラフトはなかなかの能力を持っていると思います。デビュー戦もいいところまで行くのではないでしょうか。いや、勝てるくらいだと思っていますが。
 以下は本日(10月25日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「先週は前半行きたがって終いの時計が遅くなってしまいましたが、今朝はそのようなこともなく、しっかりとコントロールできて走れました。時計自体も、重い馬場を考えれば優秀ですし、新馬戦で2着に来た相手に先着と内容も良かったですね。調教に跨っているジョッキーの酒井は簡単に馬を褒めないのですが、『すごく乗り味がいい』と言っていましたし、なかなか素質は高そうです。ちょっとピリピリし始めているところなので、そのあたりには気をつけて調整していきたいですね。来週は京都と東京に牝馬限定の芝1600mという番組がありますが、浜中騎手を確保できたので東京に行くつもりでいます」(西園師)11月4日の東京競馬(2歳新馬・牝馬限定・芝1600m)に浜中騎手で出走を予定しています。
 ということで、この節は3日も4日も休日でしたので、京都でデビューしてくれればと思っていましたが、東京に行くようですね。子供の面倒も見なければならない日ですし、さすがに東京までは行けません。
 しかし、現在全国騎手リーディングトップで一番乗れている浜中俊騎手を確保ということであればこれは文句なしですね。実況で応援いたします。
 そして何と言っても嬉しいのが、赤字にしちゃいましたが、簡単に馬を褒めない酒井学騎手が「すごく乗り味がいい」とおっしゃってくれているということで、私個人も常々新馬勝ちをした同世代の愛馬グランデアモーレよりもフロアクラフトの方が上だと言って来ただけに、こういう高い評価をいただけるということは喜びですね。やはりデビュー戦は勝ち負けになると思いますが、相手のいることですし、まだ相手がわからないですからねぇ。除外も心配です。

 10月31日、抜群の動きを披露してくれました。一杯に追われた2歳重賞ウィナーを相手に最後千切っています。
 また、この日何百頭も坂路で追い切られていますが、時計のかかる馬場で、上がり12.7秒というのは全体の7位という素晴らしい伸びです。
 ちなみに上は

サクラアルディート(古馬1600万) 12.3
メイショウデイム(古馬オープン) 12.3
アドマイヤサガス(古馬1600万) 12.5
ケージーハヤブサ(古馬1600万) 12.5
ティーハーフ(2歳500万) 12.5
ライブリシーラ(古馬1000万) 12.5

の6頭です。

 これでいて、全体の時計が52秒台ですから、体重の軽いジョッキー騎乗と言ってもデビュー前の馬としては破格の時計です。こりゃ、正直、勝っちゃったな(ニヤニヤ)。
 以下は本日(10月31日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝は最終調整ということで、坂路でしっかりと追い切りました。馬場状態はあまり良くなくて時計は出にくかったのですが、4ハロン52秒9、ラスト1ハロンも12秒7でまとめてきました。乗っていたのが騎手の酒井ですから体重が軽いというアドバンテージはありましたが、それにしてもいい動きでしたよ。ここまで仕上げてきて初戦から動けるデキですし、レースが今から楽しみです」(西園師)
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。ほとんど「A+」(最高評価)に近いA−です。割り引いた部分は、抜群に良いのが今回だけだからです。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 11月4日 東京6R 2歳新馬 芝1600m 
牝馬限定戦 フルゲート18頭 想定数22頭
馬名 騎手 追い切り
イヴピアジェ 蛯名正義
イメージガール 石橋脩
ウキヨノカゼ メンディザバル
クラリティーエス 吉田豊
クリノガッサン
クロイゼリンチャン 三浦皇成
コウヨウエンプレス 宮崎北斗
サトノフェアリー 田中勝春
シルバームーン 横山典弘
スイートサルサ 田辺裕信
ソンヨン オドノヒュー
ダイワポライト 丹内祐次
ドクタールキア 柴田善臣
  ニュートロンスター 松岡正海
  パイナップルリリー 柴山雄一
  ヒロスマイル 武士沢友治
  フォレノワール 内田博幸
  プリマチュチュ 長岡禎仁
  フロアクラフト 浜中俊 A−
マトリカリア
リュクスボヌール 江田照男
ロジヒット 北村宏司

これ以降は2012年11月1日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 11月4日 京都5R 2歳新馬 芝1800m 
混合戦 出走数13頭
馬名 騎手 追い切り
オオトリハシャ 川須栄彦
サウンドデューク 和田竜二
サトノプレステージ 福永祐一
ジャガールバローズ 岩田康誠
デビルマン 四位洋文
デンコウリキ 武幸四郎
トウケイウイン 飯田祐史
フロアクラフト 川田将雅 A−
ホットサマーホット 国分恭介
ボロンベルラルーン 幸英明
メイショウユウスゲ M・デムーロ
ヤマノコンコルド 熊沢重文
リッチラヴィーニュ 佐藤哲三

結局、想定されていた11月4日 東京6Rに出馬投票するも、イメージガール、フロアクラフト、ロジヒットの3頭が非当選除外となりました。フロアクラフトとロジヒットは1番人気2番人気辺りになりそうな有力馬で、その2頭が揃って除外となってしまいました。

 フロアクラフトはまだ枠の空いていた11月4日 京都5Rに再投票し、出馬に至りました。追い切りの動きが抜群だっただけに、この週を逃すと馬がピリピリとし出して次週では力が出せない恐れがあり、こうやって出走できたことは有り難いですね。

 しかも、京都ですから、私としては現地で応援に行けます。嬉しい誤算です。

●京都芝1800mコース解説

 スタート地点は2コーナー奥のポケット。
 向正面の直線を目一杯使って行われる特殊なコースで、3コーナーまでの距離は約900mもある。
 新潟芝外回りコースの形態に近く、前半のペースは比較的ゆったり進む。先行馬が揃うと縦長の隊列になりやすい。
 コーナーが2つでホームストレッチの直線も長いので、当然時計が出やすい。ローカル競馬場の芝1800mとは、まったく別の適性が求められる。ロングスパートの適応力が必要で、1800m以上こなせるスタミナが欲しい。きさらぎ賞は、皐月賞や日本ダービーに直結する重要なレースとなっている。
 枠順の有利・不利はない。
 脚質的には、先行〜差しの好走が最も多い。しかし、3〜4コーナーの下り坂を上手にこなし、終いに切れる脚が使えるかが最大のポイント。追い込み馬もかなり活躍できる。
 逃げ馬は前半ペースを落としたいが、溜め逃げすると結局瞬発力勝負になってしまうので、思い切って後続を離した方がペースを幻惑でき、チャンスが出てくる。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント ロングスパートの適応力
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、ブライアンズタイム、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、安藤勝己、岩田康誠、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分49秒9 1分49秒7
2歳未勝利 1分49秒2 1分49秒5 1分49秒0 1分51秒4
2歳500万 1分48秒8
2歳オープン 1分48秒0 1分49秒1
3歳新馬 1分50秒6 1分49秒9 1分52秒2
3歳未勝利 1分48秒9 1分48秒1 1分50秒3 1分52秒1
3歳500万 1分48秒2 1分50秒1
古馬500万 1分47秒4 1分48秒6
古馬1000万 1分47秒5 1分48秒8 1分49秒9 1分50秒3
古馬1600万 1分46秒9 1分48秒2 1分49秒0 1分48秒6
古馬オープン 1分46秒9 1分48秒2 1分48秒9 1分49秒1

●騎手は川田将雅騎手 ほっさん評価「A−」

 今回のフロアクラフトの鞍上は浜中俊騎手と並ぶ若手のホープ・川田将雅騎手です。

 本来フロアクラフトは同日の東京の牝馬限定戦に浜中俊騎手で出走する予定で進められており、実際そのレースに出馬投票したのですが、他3頭と共に非当選除外。

 馬は仕上がっており、抜群の動き。そしてこの週を逃すとピリピリとし始めている馬が次週では能力を出し切れない可能性があり、今週使うことは非常に大切なことでした。幸い京都の芝1800mの新馬戦が牡馬との一般戦ではありますが12頭とフルゲート割れをしていましたので再投票。この手の場合、有力騎手は押さえられていることが多いのですが、川田将雅騎手という抜群に追える、乗れる騎手が空いていました。

 現在全国騎手リーディングトップを走る浜中俊騎手での除外はショックでしたが、川田将雅騎手なら私は同等で超一流と思いますし、これは嬉しいですね。

 私ほっさん愛馬への騎乗は過去2度だけですが、2010年には屈腱炎で長期休養明けを1度叩かれた状態のステップシチーを初重賞挑戦に13番人気と低評価だったにもかかわらず5着と掲示板を確保してくれました。

 また2011年はフランベルジェに騎乗。1番人気に応えて優勝ということで非常に相性の良い騎手と言えます。

 私もGTでの騎乗ぶりに苦言を呈したこともありましたが、それは過去の話。今は安定感も抜群で本当に乗れる騎手に成長。もちろん期待は大きいです。


 2012年11月2日現在、中央通算578勝、勝率10.6パーセント、連対率19.7パーセント、GTは本年の岩田康誠騎手の乗り替わりのオークス(ジェンティルドンナ)、2008年の皐月賞(キャプテントゥーレ)、2010年の菊花賞(ビッグウィーク)の3勝。重賞は23勝です。これは同期の中でも群を抜いて素晴らしい成績です。

 昨年(2011年)は中央109勝、勝率15.1パーセントと年間100勝を超える大ブレーク。ついに川田将雅の時代が到来しました。。今年はここまで76勝で全国騎手リーディングの堂々8位です。


 川田 将雅(かわだ ゆうが)は1985年10月15日佐賀県生まれの27歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する9年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は安田隆行厩舎所属。現在はフリー。

 曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)・父(孝好は地方競馬全国協会(NAR)佐賀競馬場の現役)・伯父(宮浦正行は大井競馬場の現役)が調教師という競馬一族に生まれ、自然と騎手を目指すこととなった。同じくJRA所属の鮫島良太騎手とは、幼稚園時代から先輩後輩の関係。

 妻は元タレントのおおつか麗衣。

 2004年、栗東・安田隆行厩舎所属の騎手としてデビュー。同期は高野和馬、丹内祐次、津村明秀、水出大介、吉田隼人、上野翔、藤岡佑介らがいる。3月7日中京競馬第2競走のシュアリーゴールドでデビューし、15頭立ての5着に入る。初勝利は3月20日、阪神競馬第8競走のホーマンルーキー。1年目は16勝で終わるが人気薄の3着が多く、その頃からも穴騎手として注目されていた。とりわけ500万円以下クラスの3着率が高く、1年目の3着17回のうち12回は500万円以下クラスでのものであった。

 2005年は成績を大きく伸ばし、39勝を挙げた。しかし特別競走での勝利は前年のゲヴァルトの甲東特別とエイシンヘーベの大濠特別の2勝のみで、依然として穴騎手という印象が強かった。

 2005年2月26日の丹波特別でゲヴァルトがゲートで暴れて第2頚椎骨折を発症し斃死した。その時、将雅は真っ先にゲヴァルトの元に向かい、その後関係者から渡されたゲヴァルトのゼッケンを持ち帰り、泣き崩れていたという話がある。将雅にとっては初の特別勝ちをもたらしてくれた馬である。

 2006年からはフリーの騎手として活動している。小倉大賞典をメジロマイヤーとのコンビで逃げ切り(騎乗したメジロマイヤーの馬主である「メジロ牧場」の勝負服(白・緑一本輪・袖緑縦縞)を着用すべきところを、誤って「メジロ商事」の勝負服(白・緑一本輪・緑袖)を着用しレースに騎乗するアクシデントがあった(勝負服を用意するのは調教師である田島良保の義務となる))、重賞初制覇を達成する。さらに中京記念ではマチカネオーラとのコンビで豪快に捲り、重賞2勝目をあげた。そして、東京優駿(日本ダービー)で初めてのGT級競走騎乗を果たす(スーパーホーネットで15着)とその直後の目黒記念をポップロックで勝利した。
 8月に通算100勝を達成。しかし、9月30日の中京競馬第4競走で落馬し、右橈骨骨幹部骨折・右尺骨頭脱臼という大怪我を負った。2007年1月6日の京都競馬で復帰するまで長期休養を余儀なくされた。

 2006年には関西騎手リーディング11位、2007年には同8位、2008年も同8位に入るなど、若手としてトップクラスの活躍を見せている。また接戦に強く、2006年に写真判定になった際の勝率は10回以上機会があった騎手の中で第1位だった。

 2007年4月1日、阪神競馬第1レースの3歳未勝利戦にて白毛馬のホワイトベッセルに騎乗して勝利。JRA史上初の白毛馬での勝利騎手として歴史に名を残すこととなった。この時は余程嬉しかったのか、第1レースの未勝利戦であるにもかかわらずガッツポーズを見せた。レース後のコメントでも「重賞レースと同じくらい興奮した」と語っている。

 2008年4月20日、第68回皐月賞をキャプテントゥーレで制覇し、GT級競走及びクラシック競走初勝利を飾った。同期の中では最初のGT級競走制覇であった。この年は重賞を6勝している。

 2009年10月に通算300勝を達成。11月3日、公営名古屋競馬場で開催された第9回JBCスプリントをスーニで制覇し、交流重賞競走初勝利を挙げた。

 2011年11月20日6回京都6日第8競走にてエイシンナナツボシで勝利し、自身初の年間100勝を達成。この年は109勝だった。


 「パワーとバランスは素晴らしいの一言。しっかりと馬を抑え込み、追いに入ると姿勢を崩すことなくガッツリと伸ばしてくる。立ち回りも自在だ。2011年の前半は[80・50・39・310]で1着回数が2着回数を30回も上回った。外から交わされて完全に負けという態勢になりながら、しごいて差し返すことがある。2011年の1番人気馬での成績は[27・15・4・22]の勝率.397、連対率.618。2・3番人気では[27・22・13・51]の連対率.434でここは大きく強調できる。リーディング3位にいながら単勝回収率は123パーセントと高率だ。戻って2010年は1番人気馬で91戦して40回も勝った(勝率.439)。コース別では小倉の成績が良く、2011年の夏に開催リーディングを獲得している。2010年の秋にビッグウィークで菊花賞を制覇。しかし、ダッシャーゴーゴーでは2010年のスプリンターズS8と2011年の高松宮記念で降着になっている。GTではキャリアが浅く、経験を積みつつ信頼度は増していくだろう。成績の良い厩舎は藤原英昭、安田隆行、角居勝彦、池江泰寿、松田博資、吉田直弘など。まだ25歳、さらなる飛躍が楽しみだ。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (2戦1勝)

 2010年 8月 1日 ステップシチー 小倉記念 GV 小倉芝2000m 5着/13番人気
 2011年 7月23日 フランベルジェ 2歳未勝利    京都芝1600m 1着1番人気 

これ以降は2012年11月3日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」

本紙の見解

「サトノプレステージは今週の稽古で内へモタれる仕草を見せたが、アクションそのものは良し。時計も水準以上。オオトリハシャは2週前の段階で坂路52秒5。その後2週も上等。追って味がありそう。トウケイウイン注。」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
サトノプレステージ
リッチラヴィーニュ
サウンドデューク
フロアクラフト
メイショウユウスゲ △△ △△ △△
ヤマノコンコルド
オオトリハシャ
ボロンベルラルーン
トウケイウイン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
サトノプレステージ 2.6
オオトリハシャ 4.1
フロアクラフト 4.8
メイショウユウスゲ 8.9
トウケイウイン 11.3
ジャガールバローズ 15.1
ポロンベルラルーン 19.4
以下20倍以上省略



デイリー馬三郎

本紙の見解

「この条件での勝率が2割を超えるディープインパクト産駒。ここにも非凡な素質を秘める◎サトノプレステージがスタンバイ。坂路+コースで水準以上の脚力を示し、気配の良さも特筆モノ。勝ち方に注目したい。相手は気配上々の○オオトリハシャ。〈吉田〉」


予想印

◎ サトノプレステージ
○ オオトリハシャ
▲ フロアクラフト
× メイショウユウスゲ
☆ ジャガールバローズ

以下省略


フロアクラフトは 全13記者中 ◎(本命印) 3記者、○(対抗印) 7記者、▲(単穴) 2記者、×(4番手評価) 1記者と全記者4番手以内の高評価です。


時計班・紺谷

◎フロアクラフト

今週は格上相手に豪快に先着。追い切り本数は少なめだが、動きの良さは目立っている。初戦から動ける態勢。

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「ビシビシ乗り込んでいるし、時計も水準以上。初戦から動けそうな敏感なタイプだよ。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 かなり前から同じく2歳愛馬のグランデアモーレよりもフロアクラフトの方が能力が上と言い続けてきた私ですが、一方のグランデアモーレは札幌の新馬戦を圧勝。当然、フロアクラフトの方が上とみているわけですから、今回勝つと思っています。

 その自信に呼応するかのように水曜日の追い切りでは抜群の動き。2歳重賞ウィナーのマイネルエテルネルと併せ、先着しました。専門誌のデイリー馬三郎でも直前で出走メンバーなどから再考され、気配抜群 Aメンバー中唯一のA評価(最高評価)です。

 水曜日の時点では態勢整うBでしたから、メンバーが確定してからコメントを変えるシステムはいかがなものかと個人的には思いますが(あくまでも追い切りの評価ですからねぇ)、私の評価とプロの評価が一致して嬉しいです。


 広い京都で13頭。しかもコーナー2つの芝1800mは力の強い馬が勝つ紛れの少ないコースです。ここを勝って阪神JFを目標にして欲しいです。最悪取りこぼしても、馬格のある馬で上積みは大きく、次走は確勝でしょう。

 札幌で新馬勝ちしたグランデアモーレのように新馬を勝って、上積みの大きい状態で大きいレース(重賞など)に出たいですね。

 私は2010年産のキャロ愛馬はグランデアモーレとフロアクラフトのたった2頭ですが、共に2歳新馬勝ちと最高のスタートを決めたいと思います。とにかく、補償のない最初の世代です。早期に1つ勝ちたい。いや、簡単に勝てる馬だと思っています。


 口取りは私は意見交換コーナーに書いたように現地に同行させる子供から目が離せませんので、現地に行くものの申し込みませんでした。しかし、皆様も期待が大きいらしく、抽選倍率が高かったですね。いいなぁ、川田将雅騎手との口取り〜。

 そのフロアクラフトの写真がクラブから送られてきましたが、物凄く > な感じで、前の造りが重厚なのに対して、後ろがちょいとスリム過ぎます。前の重厚さからは愛馬エスポワールシチーのようにダート馬を想像します。父はカネヒキリと同じフジキセキですし、坂路でのパワーのある走りからも案外ダート馬かも知れません。それだけが唯一の懸念です。ダート馬も悪くはないですが、やはり芝の中距離を走れる馬が欲しい。

 そんなこんなで、フロアクラフトですが、ずっと書いていますようにほぼ勝ちます。負ければ、それは相手が重賞級だったということ。期待しています。

これ以降は2012年11月7日に作成

●パドック

 デイリー馬三郎の推定馬体重では430キロとなっていたので、あれ?確か入厩前は500キロは超えていたはずなのに、70キロも落ちているということはガレているのではないか?なんて心配しましたが(クラブから送られて来たデビュー時の写真も随分と細く見えましたから)、なんのなんの476キロとなかなかの馬体重で安心しました。

  いやぁ、勝てる気満々で競馬場に行ったのですが、パドックで怖じ気づいてしまいました。断然1番人気のサトノプレステージの馬体が凄いのなんの。私の好きな筋肉質の素晴らしい体をしていました。ディープ産駒で馬格もあるし、こりゃかなり強敵だと思いましたねぇ。


 写真は基本的に撮影順です(サインの写真を除く)。


出走27分前。この時点では我らが愛馬フロアクラフトは6.8倍の2番人気ですが、ここからどんどんとオッズが下がります(最終的に5.0倍)。こうやって、レース直前でオッズの下がる馬というのは良い傾向です。フロアクラフトはパドックでも落ち着いていて良く見えましたからねぇ。



初対面。愛馬フロアクラフト。



そして断トツの1番人気で、このレース唯一のディープインパクト産駒であるサトノプレステージ。物見をしたりチャカチャカしたりと子供子供していましたが、馬体は凄いの一言。この豊富な筋肉に威圧感のある馬体。さすがにフロアクラフトもここまでは及びませんでした。それでも、気配などから、逆転できると思っていました。



サトノプレステージに比べると筋肉量など見劣る愛馬フロアクラフト。しかし、牡馬と牝馬の差もありますからね。



二重メンコなんですよね。よく見ると重なって見えますね。



踏み込みもしっかりとしていますし、周囲に動じず落ち着いて周回していました。気配だけなら一番でした。



西園カラーのフロアクラフト。この厩舎は血統的に見劣りする馬でもしっかりと勝たせます。仕上げやレース選択が絶妙なんでしょうね。



とまーれーのあと。厩舎スタッフさんの服は派手すぎて、ある意味恥ずかしいですね。



西園正都調教師登場!!(一番左・アタマを書いている人ぢゃありませんぞ)



この先生、右から左からと一周回って丁寧に馬を見られていました。さすがですねえ。全くここに来ない調教師や、来ても、何しに来たのかわからない先生が多い中、きっちりと仕事をしておられました。



1番人気のサトノプレステージと福永祐一騎手。このあと最終12Rでも勝ち、その時にサインをいただいちゃいました。



福永祐一騎手のサイン(上下不明・笑)。



そしてフロアクラフトと同じ父フジキセキ×母リッチに騎乗する佐藤哲三騎手。この馬は佐々木晶三厩舎の馬です。サンデーの勝負服、似合わねぇ〜。



エスポワールシチーのd松助手に引かれる安達昭夫厩舎のサウンドデュークと和田竜二騎手(次の日、JBCクラシックをワンダーアキュートで制覇)。



そしてフロアクラフトと川田将雅騎手。



わお、タイミング悪ッ。



3番人気のメイショウユウスゲと天皇賞秋を勝ち最敬礼をしたミルコ・デムーロ。(しかし11着><)



11番人気ヤマノコンコルドとこの前サインを貰った熊沢重文騎手。



なんとも影の薄い武幸四郎騎手とデンコウリキ(12番人気5着!)



ジャガールバローズに騎乗する岩田康誠騎手。(5番人気9着)



4番人気オオトリハシャに騎乗する川須栄彦騎手(7着)。



なんだか地味も実力のある父・飯田明弘調教師の馬に騎乗するこれまた腕のいい飯田祐史騎手。(7番人気3着)
この馬は馬体も素晴らしく、厩舎が人気がないために7番人気でしたが、要注意と思いました。

●本馬場入場


相変わらず落ち着きのないサトノプレステージ。こんなのだから、勝てるとおもったんですが、これで最後まともに追えずに勝っちゃうあたり、相当強いですね。



こらッ、哲三、邪魔だぞい。結局撮れなかったぢゃないか。



ゴール前・・・ではなく、返し馬。



この辺で私は下から子供に引っ張られてカメラが動きます><。



しかし、最後はなかなかの写真ぐわッ。

●レース 


スタートは上手いと思っていたフロアクラフトですが、なんのなんの、どちらかと言えばダッシュがつきません。競馬ブックでも出遅れ評価です。



この時点では外枠の馬が1馬身ほどは前にいる感じです。



しかし、この劣勢から二の脚を使って前に進出します。新馬戦は前にいた方がよほど有利ですからねぇ。二の脚は惚れ惚れするような加速でした。



ちょいと仕掛けただけで素晴らしい加速で4番手の絶好位を確保。この時点で最大のライバル・サトノプレステージは後ろで、正直、勝ったと思いました。



道中はかかることもなく、がっちりと折り合い、最後の伸びを予感させます。サトノプレステージ、包まれてしまえッ。



向正面で3番人気のオオトリハシャが外からマクッてペースを乱します。前にいる馬には辛い展開となりますが、フロアクラフトの位置ですと影響はなく、この時点で更に勝ちを確信します(笑)。



フロアクラフトは折り合いがつくので、少々の距離は持ちそうです。



直線では一旦先頭に出ますが・・・。



すぐに1番の断トツ人気サトノプレステージがグンと加速し、



前に出ます。



この直後にサトノプレステージがターフビジョンに物見し、フロアクラフトの川田将雅騎手がブレーキをかけるシーンがありますが、もう脚色の違いは明らかで、これがあろうがなかろうが勝ちはありません。逆に後ろから13番の飯田祐史騎手騎乗のトウケイウインの方が脚色が良く、交わされちゃうのではとヒヤリとしました。

結局、フロアクラフトは2着。今回は相手が規格外で、運が悪かったというしかありません。どうりで、フルゲート割れしていたわけです。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計1分49秒7良馬場は、京都芝1800mの2歳新馬戦の過去10年間の平均勝ちタイムが1分49秒9良馬場、競馬ブックの推定勝ち時計が1分49秒5良馬場でちょうど勝ち馬と同じ時計でしたから、まずまずの平均的なメンバーで勝ち負けレベルの競馬をしたと評価してあげて良いでしょう。

 これでいて、出遅れと最後の直線の不利によるブレーキがありましたから、なければあとコンマ1秒は縮まっていたのではないでしょうか。

 当然次も勝ち負け必至でしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(2着)

 「上手なレースをしてくれましたし、ラストも伸びています。確かに不利は受けましたが、もう大勢は決していたし、今日に関しては勝ち馬が強かったです。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「上手に競馬してくれた。直線は不利もあったけど、態勢が決まっていましたから。相手が悪かった」(川田将雅騎手・デイリー馬三郎)

 「上手に競馬をしてくれましたし、直線も伸びています。今日は勝った馬が強かったですね」(川田将雅騎手・ラジオNIKKEI)

 「初めての実戦でも変にテンションが上がるようなこともなく、素直で乗りやすく最後まで一生懸命に走ってくれて、何も言うことはありません。最後寄られてヒルみましたが、これは仕方ないでしょう。今日はただただ相手が悪かったというひと言に尽きます。本来にいい馬ですよ」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「直線ゴール前で寄られてしまってかわいそうだったけれど、馬は狭いところに入ってもしっかりと伸びていたし、いい競馬はできたと思います。牝馬限定戦の方が除外じゃなければ…と思ってしまいますが、力のあることは分かりましたからね。このあとはダメージがないかどうかよく見てから決めたいと思います」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

サトノプレステージ(1着)

 「ターフビジョンを見てしまい、直線は迷惑をかけてしまった。能力があるのは間違いないので、レース慣れして物見するのを解消していけば」(福永祐一騎手・デイリー馬三郎)

●専門誌のレース評価

フロアクラフト(2着)

 「返し馬まで二重メンコ。出遅れたが、二の脚が速くすぐに好位のインへ。道中はロスなく運び、直線もスムーズに前が開いた。ひと追い毎にしっかり伸びて、勝ちパターンの競馬はできた。相手が悪かっただけで、すぐにチャンスがきそう。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 新馬戦2着ということで本賞金が280万円。内国産馬所有奨励賞が40万円。内国産牝馬奨励賞が40万円。特別出走手当が356000円の計3956000円。1口で割りますと約7000円程度になると思われます。牝馬限定戦ではなく牡馬との一般戦に入ったことから、同じ2着でも多少賞金は多いと思います。

●おまけ

 この日、プリキュアショーに参加した子供にキャラクターグッズの抽選券を配布していました。



うちの子2人は順番で以下の2枚。


 メインレース(みやこS)の勝ち馬と持っている券の枠番号が同じだった場合、キャラクターグッズが貰える抽選に参加できるというもので、将来子供たちを競馬漬けにしてやろうという魂胆の見える企画です(笑)。

 私は1枠のローマンレジェンドと7枠のハタノヴァンクールの連勝組や佐藤哲三騎手の乗る8枠のファリダット辺りが面白いと思っていましたから、正直、ずっこけました。

 3枠には最低人気のメダリアビート、4枠にはブービー人気のリバティバランスがいて、実質単枠指定のようなものです。


ところが結果は

青い帽子が2着。赤い帽子が3着!!しかも僅差!!

 道中ローマンレジェンドは蓋をされて出るところがなく、ローマンジエンドかと思われましたが、前が空いてから伸びる伸びる。やはりあのエスポワールシチーと北海道で死闘を演じた能力は伊達ではないですねぇ。本番(ジャパンカップダート)ではエスポよりも人気になるのではないでしょうか。

 ただ、こちら(エスポ)も調子は上向きですし、しっかりと間隔を空けて調整されていますから、使い詰めでしかもハードなレースばかりをしているレジェンドには負けないと思っておりますが。

 暮れのジャパンカップダートも楽しみですが、その翌週の阪神JFも楽しみですね。フロアクラフトは今日勝てなかったので、もう間に合わないでしょうが、グランデアモーレはそろそろ帰厩できそうですし意識したいですねえ。

●今後の展望

 結局2着ですが、走破時計もいいですし、出遅れて最後に妨害されブレーキをかけましたから、スムーズでも勝つことはありませんでしたが、もっと3着馬とは差の開いた2着だったでしょうね。最後まで勝ち馬以外の後ろには抜かさせませんでしたし、能力を感じましたねぇ。

 ただ、感じ方が昨年この時期の愛馬プリュムと同じなんですよねぇ。素晴らしい先行力に道中もかからずに追走できる抜群に乗りやすい馬なんですが、終いが甘い。プリュムは結局、2戦目も2着、そこから4着、芝では甘いのでダートに変えて優勝と勝ち上がるまでに4戦を要しました。それとこのフロアクラフトはいろんな面でダブるんですよね。

 フロアクラフトには年内の勝ち上がりを期待しますが、とにかく次走が大切ですね。芝の中距離で走れますし、早く勝ってクラシックトライアルくらいには出走して欲しいですよね。

●最後に

 これでキャロ2010年産愛馬所有全2頭がデビューしたわけですが、

グランデアモーレ 新馬戦優勝

フロアクラフト 新馬戦2着


と、共に牝馬ながら牡馬との一般戦でこの内容。しかも強いメンバーの集まる芝の1800mでの成績ですから、私としてはここまで大満足です。

 このままいつまでも芝の中距離で善戦して欲しいですが、プリュムやフランベルジェのように、芝で善戦していたにもかかわらず、結局相手の楽になるダートで走っているような馬もいますからねえ。


 フロアクラフトは今回子守という理由から口取りを申し込めませんでしたが、次は権利を獲って現地応援したいと思っています。

 今回、目一杯仕上げられているので上積みという意味では少ないかも知れませんが、能力は間違いないですし、次走も期待の大きなことに変わりはありません。

 この日京都でグランデアモーレが札幌の新馬戦で破ったオーキッドレイが勝ち上がっています。すでに4着馬も勝ち上がっておりますし、グランデアモーレも決して弱い面々の中での恵まれた勝利ではなかったという裏付けが嬉しいですね。

 我が2歳キャロ牝馬2騎はまだ牝馬には先着を許しておりません。交わされた馬はすべて牡馬です。牝馬限定戦なら?なんて甘いことを考えてしまいます。もろちん、フロアクラフトも出走予定も除外された牝馬限定戦の4日東京6Rは人気薄で決まりましたし、強力なライバルと見られたロジヒットも除外されましたから、出走できていれば圧勝だったかも知れません。

 この京都5Rは強いディープ産駒がいるということで頭数が揃わなかったのでしょう。除外されてやむなくレースを変更したのは残念ですが、結果的に強い馬とレースができて、いずれに生きてくる気がします。

 私としては何よりも現地観戦できましたし、おかげでさんぺ〜さんにも久し振りにお会いできたので良かったです。


 私はここ2戦(4日、8日)は浜中俊騎手と並ぶ若手のホープ・川田将雅騎手頼みですが、今回もさすがのいい騎乗でした。次は8日の門別でのマデイラも頼みます。勝ち上げてくださいませ。

 追う力の強い良い騎手に乗っていただけるので楽しみですねぇ。フロアクラフトは次走も彼でお願いしたいですね。それとも浜中俊騎手になるのか、或いはこの厩舎なので岩田康誠騎手か・・・。優先権がありますし、いい走りでしたから、良い騎手を乗せてくれるのは間違いないでしょう。


 それにしてもやはり母リッチダンサーはやはり走りますねぇ。リッチダンサーの11も所持する私としてはそういう意味でも今日のフロアクラフト(リッチダンサーの10)走りっぷりは、予想的中のような気がして嬉しいですね。

 なにより、この母の子は11年産までは安価だったことが良かったです。これからは母ピューリティーのように値段がつり上がるのではないでしょうか。仔出しが良いですもんね。


 そんなこんなでデビュー戦も大いに期待していましたが、次走も激アツですね。何日に出走しますかねぇ。行きたいなぁ。

 頑張れ、フロアクラフト!!

最後までご愛読ありがとうございました

2012年1月19日立ち上げ 2月10日、24日、3月30日、4月13日、10月4日、5日、11日、12日、17日、25日、31日、11月1日、3日、4日、5日、7日加筆

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